Optional Pass
PIDAN & Minamikawa
aaploit(アプライト)では、2026年11月6日(金)から11月22日(日)まで、PIDAN & Minamikawa による展覧会「Optional Pass」を開催します。
展覧会ステートメント
《Optional Pass》は、それぞれ異なる「選択」の構造をもつ二つの作品を、デジタル空間で交差させる試みである。
人生における選択をカードゲームになぞらえ、私たちの選択に社会や環境、形成された価値観が作用する構造を可視化する南川の《A GAME》。不要な写真やミスプリントを裁断し、断片を自由に再配置することで、選択が生み出す流動的な関係と愛のかたちを探るPIDANの《あそこで死んだのは私達ではありません 愛の塊だ》。
二つの作品は、異なる対象や方法を扱いながら、いずれも「選ぶ」という行為を作品の内部に含んでいる。《Optional Pass》では、この二つの作品に用いられている裁断された写真、カード、指差しの手、額縁などをデータ化し、ひとつのデジタルキャンバス上に持ち込む。
二人は同じ画面を共有し、交互に操作を行う。それぞれが、自身の作品を成り立たせている関係をデジタル空間で再構成しようとするが、そこには常にもう一方が介入する。一方が配置し、残し、動かしたものは、そのまま次の作家が選択を行うための条件となる。前の選択を引き受けながら次の判断が加えられることで、元の作品がもっていた関係は少しずつずれ、二つの作品のあいだに新たな関係が立ち上がっていく。
そこに現れる状態は固定された完成形ではない。同じ素材、同じ画面、同じ二人であっても、選択の順序や、その時点で画面に残されているものによって、その後の判断は変化する。それぞれの作品の軸を保ちながら混じり合い、その都度、一時的な状態がつくられていく。
ここでは、一度完結した作品もまた、次の選択や作品を生み出すための素材となる。作品を成り立たせていたルールや関係が引き継がれることで、その先の実践が可能になり、同じ条件からも異なる状態が生まれ続ける。
こうした反復のなかで、選択そのものの見え方も変化していく。あるものが隣り合い、重なり、別の文脈に置かれることで、それまで選択として意識されていなかった行為や関係までもが、選択として見え始める。同じ条件からも異なる選択と関係が生まれ続けるなかで、これまで見えていなかった選択の輪郭が、次第に立ち現れてくる。
PIDAN & Minamikawa
アーティストトーク:PIDAN & Minamikawa × 北 桂樹氏(現代写真研究者) 2026年11月7日(土)18:00頃〜 予約不要・入場無料
本展覧会、作品に関してのお問合せは info@aaploit.com までメールにてお願いいたします。
Optional Pass
- 会期
- 2026年11月6日 – 11月22日
- オープン
- 会期中の金、土、日 13:00 – 18:00 ※会期中の他の日程の観覧をご希望の場合にはご予約ください。
- 会場
- aaploit, Tokyo
Artist
PIDAN & Minamikawa
2026年に結成された、二人のアーティストによるコレクティブ。それぞれの制作活動を基盤に、互いの作品や制作方法を持ち寄り、介入し合うことで、個々の制作からは生まれない新たな関係や読みの可能性を探っている。